国際・政治最強の米国株&経済

「ロビンフッダー」の実像 「若者の存在主張」へ参加 遊び感覚も運用は堅実=土方細秩子

ロビンフッダ―歴5年のマットさん(筆者撮影)
ロビンフッダ―歴5年のマットさん(筆者撮影)

 ネット証券のロビンフッドは、スマホアプリを使い、手数料なし、1ドル単位から株式投資が気軽にできるサイトとして若者の間で人気を集めてきた。2020年の利用者は1300万人に達し、利用者の平均年齢は27歳、ほとんどが35歳以下で、利用者の4分の1が投資初心者だ。

 ロビンフッドの利用者はロビンフッダーと呼ばれ、従来の投資家とは異なり、「ウォールストリートに反感を持つ」「株式投資の民主化を目指す」と言われている。ロサンゼルス在住のマットさん(29)は典型的なロビンフッダーで、15年1月から同サイトを利用。「大学を卒業したばかりで資金もなく、手数料がなく気軽に取引ができるロビンフッドに魅力を感じた」(マットさん)ためだという。

 現在も3000~4000ドルをロビンフッドで運用しており、ゲームストップ株を巡る騒動にも参加した。

残り1236文字(全文1599文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事