教養・歴史著者に聞く

アナウンサーから障害福祉の道へ。53歳の思いがけない転職=北條一浩(編集部)

『53歳の新人 NHKアナウンサーだった僕の転職』

 ◆著者 内多勝康さん(「もみじの家」ハウスマネージャー)

人生後半戦の出会いと挑戦 医療的ケア児を「アナウンス」

 顔を見れば多くの人が「確かニュース番組の……」と思い出すだろう。今年4月に『53歳の新人 NHKアナウンサーだった僕の転職』を刊行した内多勝康さんは今、福祉の世界に身を置く。「50歳を過ぎてこんな展開が待っているなんて、自分がいちばん驚いています(笑)」。安定した立場を投げ打って、まったく新しい世界に飛び込んだ転職体験記だ。

 国立成育医療研究センターにある「もみじの家」。365日24時間、人工呼吸器による呼吸管理やたんの吸引など「医療的ケア」が日常的に必要な子ども(医療的ケア児)とその家族のための短期入所施設だ。内多さんはここで、事業の計画立案や広報、寄付・補助金の呼びかけなど、「ハウスマネージャー」として日々業務をこなしている。

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