掲載記事 38件
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近現代の日本社会と日本軍への固定概念を揺るがす海外の研究書2冊 井上寿一
歴史書の棚
海外における日本近現代史研究の水準はきわめて高い。幸いにもすぐれた訳業による翻訳書で読むことができる。以下では2冊、紹介す…
2023年1月20日
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なぜあの戦争は起きたのか 戦前日本を描く新書2冊で考える 井上寿一
歴史書の棚
12月は8月に次いで戦争の記憶を呼び戻す月だろう。1941年12月8日の真珠湾攻撃は、緒戦の勝利にもかかわらず、結局のとこ…
2022年12月16日
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サラリーマンが歓迎した「中年教養文化」としての司馬遼太郎 井上寿一
歴史書の棚
司馬遼太郎は存命ならば今年99歳、来年、生誕100年を迎える。没後四半世紀を経ても読み継がれている。「国民作家」と呼ぶにふ…
2022年11月18日
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「軍制改革の推進者」としての山県有朋像を提示=井上寿一
歴史書の棚
さきの安倍晋三元首相の国葬における菅義偉前首相の弔辞を直接のきっかけとして、にわかに山県有朋への注目が集まっている。弔辞の…
2022年10月21日
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アジアとの関係再構築に「大東亜」構想の問い直しは必須だ=井上寿一
歴史書の棚
日本にとって1945年8月15日に終わった戦争は、どう呼べばよいのか。今も議論が続いている。細谷雄一編著『世界史としての「…
2022年9月23日
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石原莞爾ら陸軍参謀が戦後社会に受け入れられたのはなぜか=井上寿一
歴史書の棚
陸軍参謀7人の戦後の軌跡 戦後日本の再建支えた皮肉=井上寿一 日本の8月は戦争の歴史を振り返る月でもある。なぜ日本は戦争に負…
2022年8月19日
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核政策と戦後知識人の関わりを考える2冊=井上寿一
歴史書の棚
非核論と知識人の役割 今こそ再考を 現在の日本における知識人の社会的な地位は、暴落していると言っても過言ではないだろう。今や…
2022年7月15日
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足利・三好・織田・豊臣と渡り合った宮中女官たち=今谷 明
歴史書の棚
宮中日記を縦横に駆使武家と対する女性を研究 女性による日記は、約1000年前、女房文学により始まった。しかし『蜻蛉(かげろ…
2022年6月24日
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100年たっても変わらない理由に正面から答える書=井上寿一
歴史書の棚
変わるか変わらないか結党100年の日本共産党日本共産党は今年、結党100年を迎えた。この間にいくつもの社会主義国が生まれては…
2022年6月17日
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日本に国連憲章を尊重する「熱意」と「覚悟」はあるか=井上寿一
歴史書の棚
日本の外交は果たして国連憲章を尊重できるか 今年の3月23日、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン演説を行…
2022年5月20日