経済・企業 FLASH!
ビットコインに暗雲 米国がETF認可拒否 日本は規制強化へ=高城泰/編集部
有料記事
仮想通貨ビットコインの普及に暗雲が漂っている。米証券取引委員会(SEC)は7月26日、世界最大級の仮想通貨取引所、米ジェミニの経営者によるビットコインの上場投資信託(ETF)の認可申請を拒否したと発表した。SECは昨年3月にも認可を拒否しており、今回で2度目。
最大の理由は投資家保護の仕組みが脆弱(ぜいじゃく)であることだ。ビットコイン価格は7月25日に約2カ月ぶり高値となる1BTC=8400ドル台(BTCはビットコインの単位)を付けたが、発表後7800ドル台まで急落した。
ビットコインETFが上場されれば、昨年12月にシカゴ・オプション取引所(CBOE)に上場された「ビットコイン先物」よりも、大きな資金が機関投資家などから集まることになる。このため投資家保護のハードルもより高くなり、現時点では価格操作や詐欺などの不正防止策が不十分であるとSECは判断したようだ。
残り693文字(全文1081文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める