会社を買う売る継ぐ 永続させるために中身を変える ベンチャー型事業承継のススメ=黒崎亜弓
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従来の家業の枠にとどまらず、家業の経営資源を使って自分のやりたいことを実現させる──。こんな形の「ベンチャー型事業承継」を提唱するのが、企業ブランディング会社、千年治商店(兵庫県芦屋市)の山野千枝代表取締役だ。
関西大学をはじめとする大学で、家が自営業の学生だけを集めたゼミを開催。今年6月には、IT系スタートアップ経営者らとともに、「一般社団法人ベンチャー型事業承継」を立ち上げた。
山野さんは2001年から大阪市のビジネス情報紙編集長として多くの経営者を取材するなかで、注目の技術やサービスを開発しているのは後継ぎが多いことに気づく。提唱する「ベンチャー型事業承継」は、取材で出会った後継ぎ社長が使っていた言葉だ。この社長は自動車部品卸の3代目で、部品をカタログ販売する別会社を立ち上げていた。
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週刊エコノミスト
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