世界はスマートシティー・ブーム 高齢化社会の切り札にもなる=小尾敏夫/岩崎尚子
有料記事
「世界スマートシティー・フォーラム2018」がモスクワ市主催で7月16~18日に開催され、日本からは筆者(小尾)がスピーカーとして出席した。プーチン大統領もスピーチした国家の威信をかけた会議である。今年に入ってジャカルタ、シンガポール、上海でも同様な会議が開催され招待された。
スマートシティーとは、IT(情報技術)や環境技術などをを使って効率的に運営される都市を指すが、その意味は、時代と共に進化している。当初は環境にやさしい持続可能な都市だったが、今は総合的に生活のすべてをAI(人工知能)やIoT(さまざまなモノをインターネットにつなぐ仕組み)で網羅する未来デジタル型都市といえる。
世界は都市部を中心に人口爆発の過程にあり、国連が指摘するように早急に対策を講じないと、交通渋滞、失業・犯罪、エネルギー・食料危機、温暖化、環境疾病などで都市機能は麻痺(まひ)するリスクに直面する。
残り2683文字(全文3076文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める