経済・企業エコノミストオンライン

世界はスマートシティー・ブーム 高齢化社会の切り札にもなる=小尾敏夫/岩崎尚子

世界スマートシティートップ10 (出所)イージーパーク社、2017年11月発表
世界スマートシティートップ10 (出所)イージーパーク社、2017年11月発表

「世界スマートシティー・フォーラム2018」がモスクワ市主催で7月16~18日に開催され、日本からは筆者(小尾)がスピーカーとして出席した。プーチン大統領もスピーチした国家の威信をかけた会議である。今年に入ってジャカルタ、シンガポール、上海でも同様な会議が開催され招待された。

 スマートシティーとは、IT(情報技術)や環境技術などをを使って効率的に運営される都市を指すが、その意味は、時代と共に進化している。当初は環境にやさしい持続可能な都市だったが、今は総合的に生活のすべてをAI(人工知能)やIoT(さまざまなモノをインターネットにつなぐ仕組み)で網羅する未来デジタル型都市といえる。

 世界は都市部を中心に人口爆発の過程にあり、国連が指摘するように早急に対策を講じないと、交通渋滞、失業・犯罪、エネルギー・食料危機、温暖化、環境疾病などで都市機能は麻痺(まひ)するリスクに直面する。

残り2683文字(全文3076文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月16日・23日合併号

今こそ知りたい! 世界経済入門第1部 マクロ、国際政治編14 長短金利逆転でも景気堅調 「ジンクス」破る米国経済■桐山友一17 米大統領選 「二つの米国」の分断深く バイデン、トランプ氏拮抗■前嶋和弘18 貿易・投資 世界の分断とブロック化で「スローバリゼーション」進行■伊藤博敏20 金融政策 物価 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事