経済・企業

アップル新製品 「ウオッチ」機能の変革 健康・医療用機器へ=佐野正弘

路線変更?
路線変更?

米アップルは米国時間の9月12日、年次の新製品発表会を実施した。その中で、スマートウオッチの新機種「アップル・ウオッチ・シリーズ4」(税別4万5800円~)は、ディスプレーが従来機種と比べ30%大型化された。だが、より注目されるのが、ヘルスケア関連機能の強化である。加速度センサー強化などを通して転倒を検出する機能を実現したほか、新たに電気心拍センサーを搭載、心電図の測定も可能にしたのだ。ただし、心電図測定機能は医療機器としての認定が必要なことから日本国内での展開は未定だ。

 こうした機能の搭載によってアップルは、「アップル・ウオッチ」を、時計から、健康・医療用のデバイスへと位置付けを変えようとしているとみられる。数あるIT関連企業の中でも高価格・高付加価値製品を得意とするアップルだが、スマートウオッチは性能の陳腐化が早く、高級時計としての展開は難しかったとみられる。そこで利用が拡大しているフィットネス分野に目を付け、従来のスマートウオッチでは踏み込めていなかった医療…

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