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『バビロンとバイブル』がQ&Aでつづる思考と語りの魅力=本村凌二

    歴史書の棚 質問&回答形式でつづる思考と語りの魅力=本村凌二

     このコラムではなるだけ新刊に近い歴史書の紹介に努めている。でも、新刊書が必ずしも優れた情報を提供するわけではない。最新の知識と最良の知識は同等ではないのだ。

     2000年に出たジャン・ボテロ『バビロンとバイブル』(松島英子訳、法政大学出版局、新装版3000円)は、まさしくこの分野の巨匠が語る「古代オリエントの歴史と宗教」の最良の知識だと思う。しかも、文字、宇宙、宗教観などに質問形式で答えており、実に分かりやすく有益なのだ。

     楔形(くさびがた)文字を発明したのはシュメール人であることは今日では常識である。だが、19世紀に楔…

    残り655文字(全文948文字)

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