マーケット・金融THE MARKET

NY市場 米経済独り勝ち、金利高に要注意=佐々木大樹

NYダウ(2017年10月9日~18年10月8日)
NYダウ(2017年10月9日~18年10月8日)

 10月1日の株式相場は米国・カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉における合意観測で続伸して始まり、翌2日にはダウ工業株平均指数が史上最高値を更新した。トランプ大統領は法人税減税に続いて貿易政策においても中国への関税引き上げやNAFTA再交渉で成果を上げており、米国企業はそれらの恩恵を受け、これからシーズンを迎える2018年7~9月期の企業業績発表では20%程度の増益が見込まれている。

 米国外に目を向けると、英国の欧州連合(EU)離脱交渉や中国経済の減速懸念などグローバルに影響を与えそうなリスク要因が散見される。だが、トランプ氏によるナショナリズム的な政策によりその影響は米国にとっては軽微なものとなってきており、米国経済とマーケットは独り勝ちの様相を呈している。

残り162文字(全文501文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事