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頭頸部がん 光と薬でがん細胞を破壊 ベンチャーが治験開始=永山悦子 がんに勝つ薬

 がんの新たな治療法として、注目を集めているのが「がん光免疫療法」だ。従来の治療法や免疫療法とは全く異なる仕組みで、がん細胞をピンポイントで攻撃できる特徴を持つ。今年から国内でも治験が始まり、実用化への期待が高まる。

 現在の治験は、他の治療で効果がなかった再発した頭頸部(とうけいぶ)がんの患者が対象。2015年に治験が始まった米国では、15人の患者のうち14人のがんが縮小し、うち7人のがんが消えた。15人全員で治療による副作用がないことが確認された。従来の治療法に比べ、効果の高さが際立つ。国内では、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)で数人に実施され、米国と同様の結果が確認されているという。

 光免疫療法は、薬と光を使い、がん細胞の細胞膜に穴を開けて殺す仕組みだ。薬は、がん細胞表面に大量に現れる「抗原」と結びつく「抗体」に、「IR700」という小さな化学物質を取り付けたもの。薬をがん細胞へ確実に届ける「運び屋」として抗体を使う。

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