プーチン大統領は２０１８年12月13日、ロシア極東連邦管区の主都をハバロフスクからウラジオストクに移転する大統領令に署名した。

　従来より中央政府に対して反感を持つ住民が少なくない沿海地方では、プーチン政権による年金改革を受け、その度を強めている。９月のハバロフスク地方知事選でも、与党「統一ロシア」が推薦する現職知事が野党系候補に惨敗したばかりだ。移転決定のタイミングが与党側候補に対する不正疑惑から無効・再実施となった沿海地方知事選の直前であることからも、沿海地方住民を懐柔したい政権側の…