償還 「繰り上げ」が増加傾向 ファンドの規模に注意=永長祥典
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ファンドの設定本数はこれまで順調に増加していたが、足元では変化の兆しも見られる。2018年1~11月には新規で設定された国内公募追加型株式ファンドが353本となっており、暦年では前年の480本を下回り、13年以降で最も低い水準となっている。
一方で、18年1~11月の償還ファンドは270本となっており、前年の293本に近い高い水準で長期的に増加傾向にあるといえる。新設ファンドの減少と、償還ファンドの増加によりファンド本数は頭打ちに近い状況となっている(図)。
償還の中でも、あらかじめ決まっていた信託期間が終了する前に投資信託の運用を終了させること、もしくは無期限としていた投資信託の運用を終了させることを繰り上げ償還という。18年1~11月に償還となった270本中185本が繰り上げ償還となっており、あらかじめ決まっていた信託期間が終了することによって生じる満期償還を大きく上回る状況となっている点が注目だ。
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週刊エコノミスト
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