インタビュー 好成績投信2社に聞く「顧客本位」の本質 伊井哲朗・コモンズ投信社長
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長期運用にコミット、とにかく情報開示
金融庁が開示を求めた共通の成果指標(KPI)=25ページ参照=で、含み益の顧客の比率が高い投信会社2社にその投資哲学を聞いた。
(聞き手=村田晋一郎/下桐実雅子・編集部)
── 相場をどのように見ているか。
■マーケット参加者は弱気ムードで、世界経済の減速と企業業績の下方修正を懸念しているが、警戒が強い分、今年の相場は大きな下落はないと思っている。ただし、マーケットの質的な変化として、アルゴリズム取引やAIを使ったプログラム売買が多くなっている。下がり始めると、そのトレンドをさらに追い掛けるかたちになるので、マーケットの振幅は昨年に続いて非常に大きくなると考えている。
── 金融庁の共通KPIでは、利益を上げた顧客の比率がトップの97・7%だった。
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週刊エコノミスト
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