新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 マーケット総予想2019

悲観論へ反論「持続可能な経済成長に回帰しただけだ」=ビル・マルドナド HSBCグローバル・アセット・マネジメント アジア・太平洋地域CIO(最高投資責任者)兼株式部門グローバルCIO

 昨年末から市場に悲観の声が強まったのはなぜか。グローバルマーケットの事情に詳しいビル・マルドナド氏に聞いた。

(聞き手=浜條元保・編集部)

── 市場が急激に悲観に傾いたのはなぜか。

■その質問に答える前に、ここ数年を振り返りたい。2016年後半~17年は世界経済が非常に強かった。実力のトレンド成長率(潜在成長率)を超える成長を遂げ、特に17年は世界同時好況となった。そして18年は米国経済が絶好調で、成長モメンタムは他地域を上回った。

 この間、米国では連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを段階的に進めた。また、トランプ政権は一連の財政出動策を打ち出してきたが、その効果は一巡するとみられる。一方、中国は世界経済の好調な時期をとらえて、過剰設備、債務やシャドーバンキング(影の銀行システム)問題に取り組んだ。こうした動きは景気減速につながるが、持続可能な成長への回帰にほかならない。つまり、今の米中はじめ世界経済のより健全な成長路線へ…

残り1020文字(全文1437文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事