日本金利 低下 政策変更なく低位安定 後半は景気下振れ意識か=福本勇樹
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2019年の国内経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は、世界経済の減速懸念や原油価格が低位安定していることなどから、国内総生産(GDP)成長率予想や期待インフレ率に大幅な改善は見込みにくいだろう。
また、日本銀行による追加緩和政策が限られており、金融政策に大きな変更も生じないと想定される。これらの国内要因から、日銀のバランスシート拡大は、ペースが緩やかになっているものの、今後も継続することで、長期金利の平均水準は18年後半の0・1%よりも0・03%程度低下方向に修正されると予想する。
長期金利の変動は、主に米国の長期金利との連動性に起因するだろう。米連邦準備制度理事会(FRB)が市場に配慮する姿勢を見せたことで、18年12月末より始まった市場心理の悪化に起因した「行き過ぎた金利低下」は徐々に修正されよう。
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週刊エコノミスト
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