日本金利 レンジ 円高回避にマイナス容認 景気持続が上昇圧力にも=森田長太郎
有料記事
日本の長期金利(10年物国債)はイールドカーブ(利回り曲線=長期と短期の金利差と水準を表す)コントロール政策のもとで、0%を下限に推移してきたが、昨年末、約2年ぶりにマイナス圏まで低下した。米長期金利の低下で日米長期金利差の縮小が進んで円高となったことから、日銀も金利差確保のためにマイナス化をあえて止めなかったと見られる。
過去、1ドル=100円割れまで円高が進んだのは、日米長期金利差が2.5%以下の時だった。昨年7月末に日銀は長期金利のレンジをマイナス0.2~0.2%にすると明言したが、今後、もし米長期金利が2%台前半まで低下して、日本の長期金利がマイナス0.2%の下限まで低下してしまうと、円高抑止のために長期金利のさらなる低下を促す何らかの政策変更を検討する可能性もある。
残り322文字(全文665文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める