新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

マーケット・金融 マーケット総予想2019

米景気 底堅い 景気減速懸念は過度 家計の購買力高く堅調=村嶋帰一

米国の総賃金伸び率の推移
米国の総賃金伸び率の推移

 株式市場は最近こそ持ち直してはいるものの、2018年末にかけてグローバルに急低下した。19年の世界経済について、悲観的な見方が強まったことが、その背景と考えられる。市場の変動から判断する限り、市場参加者は米国を含め、19年の世界経済が急減速すると見込んだことになるが、悲観サイドに傾き過ぎているように思われる。

 米国景気については、トランプ政権による減税によりかさ上げされており、それがひとたび剥落すれば、個人消費を中心に急減速が避けられないという見方が散見される。確かに、トランプ減税の景気刺激効果は今年の年央以降、剥落していくとみられる。ただ、個人消費の行方を考える上では、家計を巡る所得形成メカニズムがしっかりと定着しており、それが今後も個人消費を支えていく可能性が高いことが重要である。

残り888文字(全文1236文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事