東京市場 ストラテジストが読む 外国人の「異様な二面性」=藤戸則弘
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世界の株式は、米連邦準備制度理事会(FRB)の「ハト派」への政策転換や、米中通商協議の歩み寄りへの期待感から反発傾向を維持してきた。日経平均株価も、昨年12月26日の安値1万8948円から、足元では2万1000円台後半にまで反発している。株式需給面で外国人が主役となっていることに変化はないが、その外国人の内訳を見ると、極めていびつな展開となっている。
東証発表の投資主体者別売買動向を見ると、外国人の日本株投資(現物株式)は1月第1週~2月第3週に7852億円の売り越しになっている。昨年1年間は現物株式を5兆7447億円と大幅に売り越し、年明け以降も慎重姿勢を崩していない。ペンション・ファンド(海外年金基金)やミューチュアル・ファンド(海外投信)といった長期投資の外国人は「実需筋」とも呼ばれ、現物株式の投資を主体とする。海外の実需筋は日本の景況…
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週刊エコノミスト
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