マーケット・金融THE MARKET

東京市場 貿易戦争の影響薄いテーマに注目=三宅一弘

    (出所)ブルームバーグより編集部作成
    (出所)ブルームバーグより編集部作成

     米中の関税引き上げ合戦と華為技術(ファーウェイ)問題から世界経済の先行き不透明感が強まっている。6月28~29日の主要20カ国・地域(G20)首脳会議に際して米中首脳会談が開催され、米中通商交渉が妥結に向かうのかが焦点になっているが、米中対立が一段と鮮明化するリスクを抱えている。

     貿易戦争が激化した5月以降、東証1部33業種の株価騰落率をみると、海運や鉱業などの市況関連、鉄鋼などの素材、機械、証券や銀行などが下落率上位になる一方、不動産、サービス、情報・通信、保険、陸運などが底堅かった。先進国市場では大分類の騰落率でエネルギー、金融、情報技術(IT)などが軟調な一方、公益、不動産、ヘルスケア、生活必需品などが堅調で明暗格差が拡大した。

     米中交渉が決裂の場合、世界景気の下振れ不安に加えて投資マネーがリスク回避を強め、円高懸念が強まるだろう。日本株ではファーウェイなど中国ハイテク企業との取引の多い企業や、中国事業の売上高比率が高い企業は要注意だ。相対的に外需、景気敏感株にネガティブ、内需、景気動向に左右されにくいディフェンシブ株が優位化しそうである。逆に米中交渉が妥結など好転に向かえば、反対の動きになりそうだ。

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