「現状肯定」「将来不安」巡る攻防 老後資金問題が決戦の主戦場に=人羅格
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「老後に貯蓄2000万円が必要」との金融庁報告書をめぐる騒動は、12年前の参議院選挙で「消えた年金」が与党に与えたトラウマを改めて印象づけた。
「現状肯定感」と「将来不安」のどちらを有権者は重視するのか。夏の政治決戦の行方を大きく左右する主題である。
「長州vs徳川」?
今月15日、静岡県浜松市で参院選静岡選挙区(改選数2)の様子を取材した。立憲民主党から徳川家19代「宗家」にあたる経済評論家、徳川家広氏(54)の出馬が決まり、関心を集めている。
自民現職の牧野京夫氏(60)、国民民主の現職、榛葉賀津也氏(52)、共産新人の鈴木千佳氏(48)の3氏の争いとみられたが、立憲も「静岡で徳川」のブランド戦略で新人を擁立した。
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週刊エコノミスト
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