ブラジル 不況のなか気を吐くペット市場=松本浩治
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一人暮らしの増加や出生率の低下・高齢出産が増えているブラジルで、「ペットの家族化」が目立ってきている。ペットの幸福を願って消費者が高級製品を選ぶことも影響。経済不況にもかかわらず、ペット製品市場は大きく成長している。
2018年度の世界のペット市場は前年対比9・8%増の約5623億円の収益で、そのうちブラジルは米国(50%)に次ぐ世界第2のシェア(6・4%)を占めた。
中西部以南で82店舗、2万点を超える商品を販売しているブラジル第2のペット関連製品小売業者のペッズ社は、事業拡張の一環としてペットのデイケアサービスやペットホテルなど多角経営にも参画。捨てられた犬や猫などの動物を養子縁組させるキャンペーンも推進。同社は19年度に10億レアル (約280億円)の収益達成を見込んでいる。
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週刊エコノミスト
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