編集部から 下桐実雅子/稲留正英
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ソニーを40代で早期退職し、新たな人生を歩む人たちに話を聞きに行った。転職した人、起業した人、道はそれぞれだが、「定年に関係なく、社会に必要とされる人材になりたい」と熱く語った。
2人ともバブル入社組。創業者の盛田昭夫氏、井深大氏に憧れた。盛田氏が話す入社式の映像を見せてくれたが壮観だった。同期は1500人。社員の立場でも、新商品の発表は毎回楽しみだったが、そんなワクワク感が段々なくなってきたという。
起業した男性の会社があるビルからは、ソニーの創業の地、東京・品川区の御殿山が見える。壁のホワイトボードには、「自由闊達(かったつ)にして愉快なる理想工場の建設」との文字が。井深氏が会社の設立趣意書に記した言葉だ。創業者の思いを受け継ぎたいという。会社を去っても、これだけ愛着を持てることを、羨ましく思った。
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