『朝鮮に渡った「日本人妻」』『ジェインズヴィルの悲劇』『不知火のほとりで 石牟礼道子終焉記』『山小屋ガールの癒されない日々』
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『朝鮮に渡った「日本人妻」』 林典子著 岩波新書 1040円
1959年から84年まで、在日朝鮮人らの帰国事業が行われた。この事業が始まって今年で60年。日本で生まれ育った人たちにとって「祖国」は未知の場所であり、夫に同行して渡った「日本人妻」にとっても、そこは別の意味で未知の土地だった。彼女たちは、どんな思いで暮らしを営んできたのだろうか。著者は最初の数回の訪朝ではあえてシャッターをおさず、何度も足を運んで女性たちの秘めた思いと姿を記録する。渾身(こんしん)のフォトドキュメンタリー。(K)
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