池谷裕二の闘論席
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昨年10月、クリスティーズのオークションで絵画「エドモンド・デ・ベラミー」に43万2500ドルの値がついた。予想をはるかに上回る落札金額に会場がどよめいたのも無理はない。画家は人工知能(AI)である。AIの作品が世界規模のオークションに出品されたのは初めてだ。
AIを開発したフランスの研究者3人は、絵画の訓練を受けたことのない素人集団。創作アルゴリズムもシンプルで、斬新な計算原理が使われているわけでもない。
芸術とは一体何なのか──。深い疑念が湧き上がる。
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週刊エコノミスト
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