サンフランシスコ 奴隷を描いた壁画を巡って賛否=瀧口範子
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サンフランシスコ市のジョージ・ワシントン高校にある壁画の賛否を巡って、議論が巻き起こっている。「ジョージ・ワシントンの生涯」と名付けられた13枚のパネルから成る同作は、1936年に制作された。議論が起こっているのは、作品に、先住民のインディアンの死体や黒人奴隷が苦役に従事する姿が描かれているためだ。
「生徒たちが毎日、目にすべきではない」と保護者などから撤去を求める声が上がる中、同校の卒業生や市民団体などが反対。「壁画は芸術的、歴史的、教育的意義を持つもので、それを消し去るのはアメリカの史実自体を消去するのと同じだ」と訴えている。
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