スイス スイス人を魅了するマンガ=城倉ふみ
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大英博物館でマンガ展が開催されるなど欧州でマンガが注目されるなか、スイスにもブームが到来している。スイスのフランス語圏最大手の書店「PAYOT(パイヨ)」。ジュネーブ市街中心地の店舗で、自身もマンガの大ファンという担当者に話を聞くと、マンガの売り上げは、年間15~20%程度ずつ増えている。4年前は1棚の半分以下だったコーナーは、現在では1ブロック全部を占めている。
スイス版コミックマーケットとして毎年モントルーで開催されている「ポリマンガ」の参加者はこの15年間増え続け、今年は4万人以上だ。スイスでは、1980年代後半~90年代に隣国フランスの人気子供向けアニメ紹介番組「クラブ・ドロテ」に触発され、日本のアニメを見た人が多い。それがきっかけで、スイスのフランス語圏でマンガも人気が出た。ドイツ語圏の人気は、フランス語圏に約10年遅れて拡大中だ。
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週刊エコノミスト
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