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週刊エコノミスト Online闘論席

片山杜秀の闘論席

 

天安門事件は1989年6月4日に起きた。当時、社会主義陣営の崩壊は間近いようにも見えていた。ソビエト連邦ではゴルバチョフが政治と経済の両面で改革開放路線を推進していた。ペレストロイカと呼ばれた。その劇薬は、ソ連を再生させる前に滅ぼしてしまうかもしれない。そんな予想もあった(事実、後にそうなった)。中華人民共和国でも、70年代末からトウ小平の推進した経済の改革開放は、政治の改革開放を希望する声を、国の内側から高めていた。

 改革開放とは、つまり自由化や民主化である。経済なら自由市場主義。政治なら、一党独裁ではなく議会制民主主義。そして、改革開放は経済だけ、政治だけで、個別に行えるものではない。アダム・スミスの自由な経済思想は、ホッブズやロックの自由な政治思想とセットになる。西側先進社会の常識だった。

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