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舞台 蝙蝠の安さん チャップリン生誕130年 翻案作品に松本幸四郎が挑む=小玉祥子

蝙蝠の安さんを演じる松本幸四郎 写真提供 国立劇場
蝙蝠の安さんを演じる松本幸四郎 写真提供 国立劇場

 今年は喜劇映画に一時代を画し、今なお作品が世界中で愛されるチャールズ・チャップリンの生誕130年。そのチャップリンの代表作でもある映画「街の灯」を原作にした歌舞伎「蝙蝠(こうもり)の安(やす)さん」(木村錦花脚色、国立劇場文芸研究会補綴(ほてい)、大和田文雄演出)が、松本幸四郎の主演により、東京・国立劇場大劇場で26日まで上演中だ。

 目の不自由な花売り娘に一目ぼれした風来坊が、自身の正体を隠して彼女を救おうと献身的に尽くすという大筋は原作を踏襲している。初演は1931年。当時の二枚目俳優、十三世守田勘弥(かんや)が安さんを務めた。幸四郎は約20年前に、十三世勘弥の写真集に掲載された扮装(ふんそう)写真を見て作品の存在を知った。台本を読んで江戸時代に見事に置き換えられていることに感心し、上演を切望していたという。

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