国際・政治さらばEU

「離脱後」に何が起きる? シナリオ1 移行期間延長せず、英経済へ逆風強まる=伊藤さゆり

    通関手続きが復活するか(英ドーバー港)(Bloomberg)
    通関手続きが復活するか(英ドーバー港)(Bloomberg)

     英国のEU離脱が実感されるのは現状を維持する「移行期間」の終了時期、実感の度合いは、英国とEUの新たな関係の基礎となる協定の有無、内容次第だ。

     移行期間終了のタイミングについては、2020年末の期限が延長されるとの期待は根強い。新協定の協議と批准手続きには、離脱協定以上の時間が必要と見られている。1月8日にジョンソン英首相と会談したフォンデアライエン欧州委員長も「移行期間を延長しなければ、新たな関係のすべての側面で合意することは不可能」と述べている。「協定なき移行期間終了」という事実上の「合意なき離脱」の回避のために、英国政府が期限延長しない方針を転換すると考えられているわけだ。

     しかし、筆者は、二つの理由から、延長はないと考えている。第一の理由は英国にとっての政治的な困難さだ…

    残り927文字(全文1271文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月25日号

    契約のルールが変わる 民法改正16 経済活動の規律が一変 4月施行のインパクト ■市川 明代19 インタビュー 潮見佳男 京都大学大学院法学研究科教授 120年ぶり改正の意義 「市民に分かりやすく社会に生きた民法に」第1部 債権法編21 ココが大事1 「契約」が変わる ケース別で解説 改正の重要ポイ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット