ドル・円 方向感なし=深谷幸司
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投資家の資産売却・キャッシュ化はすでに一巡。金融政策や政府の新型コロナ感染対策が出そろい、市場は感染拡大のピークアウトを見極める段階となった。中国ではすでに政府が経済活動の再開にかじを切っている。欧米ではなお外出規制など厳しい活動制限が続いているが、その効果もあって、感染拡大はペースダウンの兆しが見え始めた。
ただ、景気悪化は続いている。米国の雇用情勢は急速に悪化しており、5月初旬発表の4月雇用統計はかつてない落ち込みとなろう。足元でリスク回避はやや沈静化の兆しが見えるが、政策や正常化への期待で市場は不安感を抑制できるか、このまま最悪期を脱することができるかは不透明だ。
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週刊エコノミスト
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