ついに開幕した米大リーグ 大谷翔平「二刀流」復帰はコロナのおかげ?【サンデー毎日】
米国のナショナル・パスタイム(国民的娯楽)がやっと戻ってくる。
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新型コロナウイルスの影響で延期されていた米大リーグが、7月23日か24日に開幕することが決まった。
開幕時期や試合数、報酬をめぐって米大リーグ機構(MLB)と選手会が対立していたが、両者が合意した。
レギュラーシーズンは通常の162試合から60試合に大幅削減される。
感染のリスクを減らすために移動を抑えて東・中・西地区の地区ごとに40試合、他リーグとの同地区対戦が20試合と決められた。
感染対策としてナ・リーグでの指名打者(DH)制や、延長戦で十回から走者を二塁に置いてイニングを始めるタイブレーク制導入、乱闘や審判への近距離抗議の禁止など新しい方策を取る。
感染者の増加に備えて最大60人の「プレーヤー・プール」を設け、通常26人枠の「アクティブ・ロースター」も開幕後の2週間は30人、次の2週間は28 人に拡大する。
短期決戦となるため、有望な若手選手やマイナーリーガー、特に投手が多くプールされることを踏まえ、今季のマイナーリーグは中止されることになった。
安全を重視して今季の出場を拒否する有力選手も増えている。
昨季ワールドシリーズを制したナショナルズでは、通算270本塁打のジマーマン内野手と右腕ロス投手が今季欠場を決めた。
ダイヤモンドバックスの通算105勝先発右腕リーク投手は、60試合保証分の年俸556万ドル(約6億円)を放棄して欠場を選んだ。
注目は、右肘手術で昨季は打者一筋だったエンゼルスの大谷翔平投手。
開幕が遅れたことで「二刀流」復帰が間に合った。
MLB公式サイトの予想では「先発投手・2番手」と「4番・DH」に名を連ねた。
日本人投手ではカブスのダルビッシュ有やヤンキースの田中将大、マリナーズの菊池雄星、ツインズの前田健太が先発4番手までに挙がった。
レッズの秋山翔吾ら野手陣の活躍も楽しみだ。
(水木 圭)