長期金利 上昇余地は小さい=海老原慎司
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金融市場では市場心理の改善が進み、日米の主要株式指数は高値を更新している。しかし、これに対する債券市場の反応は乏しく、金利は低位での推移が続いている。インフレ率も目標の2%を大きく下回った水準で推移する可能性が高い。このため日銀の金融緩和がさらに長期化し、金利の低位での推移が続くとの見方が支配的なことが、それらの背景に挙げられるだろう。
ただ、将来は低金利政策の長期化に伴う副作用を軽減すべく、日銀が利回り曲線(イールドカーブ)における超長期の部分の金利をより上方へと促す可能性は高い。その際には緩やかな景気回復と相まって、残存10年超の年限の国債を中心に金利上昇圧力が加わる可能性がある。
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週刊エコノミスト
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