国際・政治ワールドウオッチ

コロナでインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」が見直されているワケ

    油を額に垂らすアーユルベーダの施術「シーロダーラー」を行うチャタルジー医師(右)=ニューデリーで2017年12月27日午後4時18分、金子淳撮影
    油を額に垂らすアーユルベーダの施術「シーロダーラー」を行うチャタルジー医師(右)=ニューデリーで2017年12月27日午後4時18分、金子淳撮影

    政府がロックダウンを開始した直後の2020年4月中旬、モディ首相は国民への演説で、新型コロナウイルス感染への予防策として、アーユルヴェーダ飲料の「カダ」(バジル、黒胡椒(こしょう)、シナモン、生姜(しょうが)などを煮詰めたハーブティー)を飲み、免疫を高めるようにと助言。

    ヨガ、アーユルヴェーダなど伝統的な医学を奨励する中央政府のアユッシュ省は免疫向上に効果的な用法を紹介しており、筆者も知人の勧めからカダを毎朝飲んでいる。

    モディ首相が推奨したアーユルヴェーダ飲料「カダ」 筆者撮影
    モディ首相が推奨したアーユルヴェーダ飲料「カダ」 筆者撮影

    市場シェア首位のダバール社によると、20年の4〜6月期の同社のチャワンプラシュ(ハーブやごま油などをペースト状にしたもの)の売り上げは、7倍も増加した。

    また、ハチミツやハーブへの需要も高まっているという報道もある。

    アーユルヴェーダ市場は、24年には年間市場規模はおよそ7100億ルピー(約1兆円)に達すると見込まれる。

    世界第2位の感染国であるインドで、アーユルヴェーダ製品への需要はますます高まっていくだろう。

    (大地田清佳・JICAインド事務所)

    (本誌初出 インド コロナで見直される伝統的医学=大地田清佳 20210105)

    インタビュー

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    3月16日号

    コロナ後に残る弁護士14 売り上げ大幅減の“マチ弁” 「デジタル」で分かれた明暗 ■岡田 英/加藤 結花17 情報発信、専門性に磨き 遠方からも稼ぐ法律事務所 ■加藤 結花18 ここまで進化 仕事にもつながる!弁護士のSNS活用術 ツイッター 大西洋一 大西総合法律事務所代表 ユーチューブ 藤吉修崇 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事