星野リゾート代表の「仕事を楽しく」支えた経営理論
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経営改革を巡る対立で一時は会社を追われた星野さん。その混乱を乗り越え、会社を継いで、まず目指したのは、ビジネスモデルの転換と、それに不可欠な人材の獲得でした。
星野佳路の家業のメソッド
当時はバブル崩壊の瀬戸際の時期。リゾート法が1987年にできて全国にホテルや旅館が急速に増えてしまった。その中で、私は築後45年にもなる古い旅館を引き継ぎました。
宿泊施設が供給過剰になる中で、自ら宿泊施設を開発・所有していくというのは、ビジネスとして非常に難しい。そこで、従来の開発・所有というビジネスモデルを転換して、施設の運営に特化する戦略に出ました。むしろ供給過剰の中で、成績の落ちた施設でも「星野リゾートが運営すれば利益が出ます」という事業にチャンスがあると考えました。
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週刊エコノミスト
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