新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 アートな時間

映画 ヤクザと家族 The Family ギャングなのか任侠なのか 行き場をなくす疑似家族=野島孝一

©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

「新聞記者」で高く評価された藤井道人監督の最新作。「宇宙でいちばんあかるい屋根」というファンタジーを挟んで、再び社会派アクションに戻ってきた。綾野剛と舘ひろしがヤクザになる。「今ごろヤクザ映画かよ」という思いは誰しもが持つと思う。確かにヤクザ映画ではあるが、藤井監督が、パターン化されたヤクザ映画を撮るはずがない。1999年、2005年、19年という三つの時点で章を分けた大河ドラマ的な構成で、チンピラからヤクザに成り上がった男の足跡をたどる。

 前半と後半ではスクリーンのサイズを変え、思い切った撮影手法を導入している。「帝一の國」「新聞記者」を撮った今村圭佑カメラマンの腕の見せ所だ。

残り895文字(全文1188文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事