映画 ヤクザと家族 The Family ギャングなのか任侠なのか 行き場をなくす疑似家族=野島孝一
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「新聞記者」で高く評価された藤井道人監督の最新作。「宇宙でいちばんあかるい屋根」というファンタジーを挟んで、再び社会派アクションに戻ってきた。綾野剛と舘ひろしがヤクザになる。「今ごろヤクザ映画かよ」という思いは誰しもが持つと思う。確かにヤクザ映画ではあるが、藤井監督が、パターン化されたヤクザ映画を撮るはずがない。1999年、2005年、19年という三つの時点で章を分けた大河ドラマ的な構成で、チンピラからヤクザに成り上がった男の足跡をたどる。
前半と後半ではスクリーンのサイズを変え、思い切った撮影手法を導入している。「帝一の國」「新聞記者」を撮った今村圭佑カメラマンの腕の見せ所だ。
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週刊エコノミスト
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