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バブルからコロナへ「相続対策」大きく変わった30年

 
 

 相続対策は経済や社会を映し出す鏡だ。この30年ほど、相続対策で受けてきた相談を振り返ると、対策の手法や内容は、時代の流れとともに大きく変化してきたと実感する。

節税の王道だった不動産投資

 まず、相続対策の手法だ。バブル期には、節税対策として不動産投資が盛んに行われていた。

 相続税は累進税率であるため、地価や株価の上昇に伴って相続税評価額が上昇すると、それを上回る税負担がのしかかる。

 そこで相続節税として、不動産投資がメインとなった。不動産の相続税評価額は時価の8割という評価ギャップがあり、それを利用する手法だ。

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