両親の遺した家で同居「仲良し3姉妹」の60代の別れ
有料記事
60代の3姉妹はこの7年、両親の残した家に3人で仲良く暮らしてきた。だが、皆、還暦を過ぎ、老後をどう生きるかという考え方が食い違うようになってきた。問題は3人の共有であるこの家をどうするかだ。長女と次女は家を売って現金化したいが、三女はここに住み続けたい。意見は分かれ、溝が深まっている。
家を出た長女と次女
3姉妹の両親は50年前にマイホームを買い、一家5人でここに引っ越してきた。家の土地・建物は両親2分の1ずつの共有持ち分。10代だった3姉妹はすっかり家が気に入り「ずっとここにみんなで暮らせればいいね」と話したものだった。
だが、長女は間もなく結婚して独立し、次女も仕事をするようになると「自立したい」と家を出た。デザイン関係の職に就いた三女だけは両親と同居を続け「一生独身」を宣言してきた。
残り964文字(全文1314文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める