経済・企業注目の特集

中国2020年GDP 44年ぶり低成長もプラス確保 米国を10年以内に追い抜くか=武田淳

人出は戻っているが…… (Bloomberg)
人出は戻っているが…… (Bloomberg)

 中国国家統計局が1月18日に発表した2020年の実質国内総生産(GDP)成長率は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、44年ぶりの低成長となる前年比2・3%増にとどまった。ただ、これを上回る成長はベトナム(実績値2・9%増)くらいで、米国は4%減程度、日本は5%減、ユーロ圏では8%減(いずれも伊藤忠総研予想)ものマイナス成長が見込まれる中、プラスを維持しただけでも世界経済の下支えに十分貢献したと言えよう。

 もちろん中国はコロナ発生源であり、感染拡大当初の20年1〜3月期は前年同期比で6・8%減もの大幅マイナスだった。ただ、翌4〜6月期には3・2%増とプラスに転じ、7〜9月期は4・9%増、10〜12月期には6・5%増と順調に回復した。

残り867文字(全文1190文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事