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教養・歴史小川仁志の哲学でスッキリ問題解決

同僚と無理に趣味を合わせるのがストレスです/98

 Q 同僚と無理に趣味を合わせるのがストレスです

 A 趣味は生きてきた世界を背景に「ハビトゥス=傾向性」により形成されていると考えてみては

 職場の同僚たちと何かと趣味が合わなくて困っています。無理に合わせているのですが、ストレスがたまる一方です。どうすればいいでしょうか。

(営業職・20代女性)

 これはよくわかる悩みです。私もあるパーティーで、みんながヨーロッパのオペラの話ばかりするのでついていけなくて、困ったことがあります。それが日常的に続くとしたら、相当なストレスでしょう。

 この問題を考えるのにぴったりなのが、フランスの思想家ピエール・ブルデューの「ハビトゥス」という有名な概念です。ブルデューに言わせると、人の趣味はこのハビトゥスによって形成されているのです。

 もともとハビトゥスとは習慣を意味するラテン語なのですが、彼はこれを「傾向性」というような意味で用いています。

 つまり私たちは、ある傾向性に動かされることによって、何かを好きになったり嫌いになったりしているというのです。それは社会的なものなので、自分の意志ではどうすることもできません。

趣味は選ばされたもの

 私たちはつい自分自身で趣味を選んでいるように思いがちですが、そうではないのです。趣味は自分が生きてきた世界によって傾向性を与えられ、ある意味で選ばされているものなのです。人によって生きてきた世界や環境は異なるので、人それぞ…

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