量的緩和の「寿命」はあと半年から1年
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量的緩和の間は株価は堅調に推移=市岡繁男
米連邦準備制度理事会(FRB)は毎月1400億ドル(約15兆円)の米国債や政府機関債を購入している(量的緩和政策)。銀行などはその売却代金を主に短期金融市場で運用しているが、あまりに多額で短期金利はマイナスになる寸前だ。それでは困るのでFRBは連日1兆ドル以上の資金を吸い上げている(リバース・レポ)。
だったら量的緩和を縮小(テーパリング)したらよいと思うのだが、パウエルFRB議長は長期金利の上昇と、それに伴う株価下落を懸念しているようだ。議長には2018年12月の利上げで株価が急落したトラウマがあり、利上げはもちろん、テーパリングもやりたくないのだ。
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週刊エコノミスト
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