南米とアフリカ大陸がジグソーパズルのようにはまることに気付いた“変人”ウェゲナー=鎌田浩毅
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動く大陸&割れる大地/1 “変人”扱いされたウェゲナー/69
どの国でも世界地図は刊行した国家を中心に作られている。日本で出版された世界地図は太平洋が真ん中だ。それに対して、ヨーロッパで印刷された世界地図は、中心に大西洋がある。ドイツの科学者ウェゲナー(1880~1930年)は、この大西洋中心の地図を見て興味深いことに気が付いた。
大西洋が張り出してアフリカ大陸がへこむ大地形と、南アメリカ大陸が大西洋に突き出ている大地形は相補的によく合う。同様にヨーロッパと北アメリカ大陸はジグソーパズルのように両者がはまる。ウェゲナーは大西洋の両岸が元は接合していたのではないかと直観し、そこから大陸が移動したと空想した。
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週刊エコノミスト
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