東京市場 ストラテジストが読む 日経平均、3万6000円台視野=秋野充成
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菅義偉首相の退陣表明をきっかけに日本株の相場反転が始まった。日本株は3月中旬以降、欧米株に対してパフォーマンスが悪化し、8月末は劣後状況がピークだった。その要因は、東京五輪の開催前後の時期に起こった新型コロナの変異株デルタ株の感染爆発と菅内閣の支持率低迷による政局不安だった。
デルタ株感染は8月末にはピークを超え、菅首相の退陣で政局不安は払拭(ふっしょく)された。これに外国人投資家が敏感に反応。8月4週から9月3週にかけて現物と先物を合わせて2兆2000億円以上の日本株を買い越した。このショートカバー(売りポジション解消)を原動力にして日経平均株価は8月20日の安値(2万6954円)から9月14日の高値(3万795円)まで14%強の急上昇で、31年ぶりの水準に達した。3月22日を起点とした…
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週刊エコノミスト
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