金 金利上昇で当面は逆風=鈴木直美
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金は「インフレヘッジに適した商品」だが、「金利上昇に弱い商品」でもある。足元のインフレ加速の中で金に対する強弱感が入り交じっている。
金は11月10日に発表された米国の10月分消費者物価指数(CPI)が6%台に乗せた際は、上値を試したが、インフレの加速は金融引き締め前倒しの観測を生み、金価格の上昇も短命に終わっている。
バイデン米大統領のパウエル議長の再任見込みなどで、金融市場は米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の資産買い入れ縮小加速と、2022年中の複数回利上げを織り込み、金相場は急反落している。その後、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の出現で、FRBの利上げ観測が揺らぐと、金価格は下げ止まったが、資金逃避のための金買いは限定的だった。「オミクロン株」が米利上げや金相場にどう影響するのか、まだ…
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週刊エコノミスト
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