経済・企業深層真相

東芝3分割に大株主が反発、「あえて否決」提案の奇策も

東芝3分割に株主反発 「あえて否決」の提案も

 東芝が打ち出した「会社の3分割案」に対し、東芝の大株主でシンガポールの資産運用会社、3Dインベストメント・パートナーズが強く反発している。3Dが繰り出したのは、東芝に臨時株主総会の招集を請求したうえで、3分割計画の実施を定款に盛り込むよう要求する異例の株主提案で、臨時株主総会であえて否決することで3分割案を事実上、葬り去ろうという狙いだ。

 東芝は2023年度下期を目標に、インフラとデバイスの二つの中核事業を、それぞれ新規上場会社としてスピンオフ(分離・独立)し、東芝を含めて独立した三つの会社へと再編する方針を示している。3Dはこの方針に対し、東芝が抱える根本的な問題の解決にはつながらず、「小さな東芝」を三つ生み出すことになると批判する。

残り226文字(全文571文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事