日本代表の支援から地域活性化まで多彩に貢献 MS&ADグループ、日本サッカー協会と4年間の新契約に調印
来年から4年間の「メジャーパートナー」契約
4年に一度開かれるサッカーの一大イベント、FIFA(国際サッカー連盟) ワールドカップ(W杯)がカタールで11月21日(現地時間20日)に開幕――。 初出場した1998年のフランス大会から7大会連続出場の日本代表「サムライブルー」は、果たして悲願のベスト8以上の成績を収めることができるのか、注目度は日に日に高まっている。
そんな世界で戦う日本代表や女子日本代表のなでしこジャパンをはじめ、ファンやサポーター、プレーヤーや指導者らさまざまなサッカーファミリーを応援しようと強力な“援軍”が登場した。 MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス(HD)は11月4日、日本サッカー協会(JFA)と、2023~2026年の4年間を期間とする「メジャーパートナー」契約を締結したのだ。
「サポーティングカンパニー」として15年の実績
これまで同社は、グループ傘下の三井住友海上が2008年から「サポーティングカンパニー」の一社(2022年度は8社)としてJFAの活動を支援。2015年にはMS&ADグループへ対象を拡大し、MS&ADホールディングス、傘下の三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクト損保、三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命の6社でサポートを続けてきた。
こうした15年にもおよぶ実績を踏まえ、来年からはよりグレードの高い「メジャーパートナー」として、「オフィシャルパートナー」(KIRIN)、「オフィシャルサプライヤー」(アディダス)と共にスポンサーとして活動する。
チーム一丸となって世界に挑戦する姿勢に共鳴
MS&ADインシュアランスグループHDの樋口哲司・代表取締役副社長執行役員は11月4日、JFAハウス(東京都文京区)で開かれたJFAとの新契約の調印式後に開かれた記者会見の席上、メジャーパートナーになる意義について力を込めてこう語った。「チーム一丸となって世界に挑戦するサッカー日本代表チームの姿とグループ一体感をもって世界トップ水準の保険・金融グループの創造に挑戦しているMS&ADグループの姿を重ね合わせ、メジャーパートナーとしてサッカー日本代表の挑戦を応援するとともに、日本サッカー界のさらなる発展に貢献していきたいと思う」
今回のJFAとの契約では、「価値共創」を新たなテーマとして掲げているのが特徴といえる。世界的な課題となっている持続可能な社会の実現に向け、「地域活性化、人々の健康増進、予防医療、環境問題など、当社グループが貢献できるさまざまな分野で共創することができると考えている」と樋口氏はサッカーが単なるスポーツではなく、大きな可能性を秘めていることを強調した。
JFAの田嶋幸三会長も、樋口氏の発言を受けて、「(日本代表が)世界で勝つとか、そういうことだけでなく、(サッカーを通して)人々の健康や地域の活性化など新たな価値を(MS&ADグループと)共同でつくっていきたい」と今後の展開に期待感を示した。