週刊エコノミスト Online深層真相

外資証券が「損した取引はなし」と通知 経産省が調査開始

「損した取引は、時間を巻き戻してなしにする」という外資証券による信じがたい営業が発覚、経済産業省が調査している。差金決済取引(CFD)の世界最大手IGホールディングスの日本法人IG証券のニッケル取引で事件は起きた。CFDは「少額で大きな取引」をうたう投機商品。外国為替証拠金取引(FX)と同じ仕組みで株・債券から金・原油まであらゆる商品を証券会社との「相対取引」で扱う。

 ニッケル相場はウクライナ戦争で急騰、昨年3月8日に前週末比90%高の1トン=5万2000ドルをつけた。そこで、ある都内の投資家が、保有するニッケルの買いポジションをIG証券に売り、利益を確定した。その後、ニッケルは一斉に売りが出て相場が急落。

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