《今週のポイント》4月の国際収支統計(6月8日)山下大輔
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貿易・サービスは赤字減少か
6月8日公表の4月の国際収支統計では貿易・サービス収支の赤字はさらに縮小するだろうか。5月11日公表の3月の同統計によれば、貿易・サービス収支は1兆3893億円(季節調整値)の赤字となり、2カ月連続で赤字が縮小した。2021年以降は、原油等の資源価格の高騰や円安方向への為替レートの推移により、輸入金額は大きく増加し、貿易・サービス収支の赤字幅は大きく拡大したが、その後は、資源価格の低下により、輸入金額は減少し、貿易サービス収支の赤字は縮小している。
加えて、コロナ禍で大きく落ち込んだ旅行サービス収支は、訪日個人旅行が再開された22年10月以降、急速に回復している。原数値ではあるが、3月の収支(2820億円の黒字)はコロナ前(2020年1月、2962億円同)と同程度となった。
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週刊エコノミスト
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