アリゾナの砂漠が“半導体の街”に変貌中 堀永卓弘
有料記事
今、米アリゾナ州がアツい。夏場の気温は40度を超える砂漠地帯だが、気温の話ではない。同州の人口は全米でも有数の伸びを記録し、経済成長も著しい。この動きをけん引するのが半導体産業だ。
台湾積体電路製造(TSMC)や米インテルをはじめ、多くの半導体関連企業が同州での拠点設立や投資拡大を進める。過去50年以上、サンフランシスコで開かれてきた半導体関連の展示会「セミコンウエスト」が、2025年には同州で開催される。
アリゾナ州は自然災害が少ないことに加え、製造業に不可欠な電力や水も豊富にある。また、事業・生活コストが相対的に低く、州政府による支援策も手厚い。経済安全保障の観点から、米国内の半導体サプライチェーン(供給網)を強化する流れも後押しする。
残り212文字(全文537文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める