新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

アリゾナの砂漠が“半導体の街”に変貌中 堀永卓弘

建設中のTSMCの工場。周辺には砂漠の象徴・サボテンも(アリゾナ州で2024年6月)(筆者撮影)
建設中のTSMCの工場。周辺には砂漠の象徴・サボテンも(アリゾナ州で2024年6月)(筆者撮影)

 今、米アリゾナ州がアツい。夏場の気温は40度を超える砂漠地帯だが、気温の話ではない。同州の人口は全米でも有数の伸びを記録し、経済成長も著しい。この動きをけん引するのが半導体産業だ。

 台湾積体電路製造(TSMC)や米インテルをはじめ、多くの半導体関連企業が同州での拠点設立や投資拡大を進める。過去50年以上、サンフランシスコで開かれてきた半導体関連の展示会「セミコンウエスト」が、2025年には同州で開催される。

 アリゾナ州は自然災害が少ないことに加え、製造業に不可欠な電力や水も豊富にある。また、事業・生活コストが相対的に低く、州政府による支援策も手厚い。経済安全保障の観点から、米国内の半導体サプライチェーン(供給網)を強化する流れも後押しする。

残り212文字(全文537文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事