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国際・政治 ワールドウオッチ

日本と国交70周年のヨルダンで再エネ開発急ピッチ 松浦美咲

2023年4月11日、来日したアブドラ国王(左)と握手する岸田文雄首相(当時、首相官邸ホームページより)
2023年4月11日、来日したアブドラ国王(左)と握手する岸田文雄首相(当時、首相官邸ホームページより)

 中東のヨルダンは、安定した国家運営の下、中東和平に向けて長年貢献してきた。現下のガザ紛争でもサファディ外相が外交的解決に尽力している。2024年9月の国連総会では、アラブ諸国はパレスチナ国家樹立が実現すればイスラエルの安全を保障すると発言し、注目された。

 日本から遠く離れた国に感じられるが、両国は外交、観光、文化など多岐にわたる分野で深い結びつきがあり、今年は国交樹立70周年を迎えた。アブドラ国王は親日家として知られ、王室・皇室関係も緊密だ。

 ヨルダンの豊富な日射量と広大な砂漠地帯は太陽光・風力発電に適している。エネルギー・鉱物資源相は、30年までに電源構成に占める再生可能エネルギー比率50%を目指すと公言している。日本企業も太陽光発電事業に参画し、国際協力銀行は融資で支援している。他国企業も動いている。23年12月にはアラブ首長国連邦(UAE)のマスダールがエネルギー・鉱物資源省と、1ギガワットの風力発電と蓄電池の共同開発に合意し、…

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