任期半ばの韓国・尹政権 課題は内需刺激 嚴在漢
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尹錫悦(ユンソンニョル)韓国大統領の任期は2024年11月10日、折り返し点(2年6カ月)を迎えた。就任時の22年5月消費者物価上昇率は前年同期比5.3%と高かった。それに対し24年9~10月期の物価上昇率は1%台と安定している。物価不安の緩和には成功したといえよう。
韓国経済のバロメーターである輸出も増加した。23年は前年比7.5%減少したが、同年10月から増勢に転じた。24年の輸出額は過去最多だった22年(6835億ドル)を上回る見通しだ。
輸出増加のけん引役は半導体で、24年1~9月の輸出額は前年同期比32.5%増の1024億ドルとなった。好調の背景は、人工知能(AI)サーバー向けの新規投資や一般サーバーの入れ替え需要の増大などにより、高付加価値メモリー半導体の需要が持続したことにある。
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週刊エコノミスト
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